飼い主にとっての日々の幸せ
四月の初めから、肩、肩甲骨、と降りていった筋肉の痛みは、腰にまで達した。もともと腰は悪いのだが、今回は痛みがひどく動けなくなり、犬のナポリを抱っこして階段を降りることも困難になってきたので、しかたなく隣家に預かってもらうことにし、日用品をまとめて、仕度をすると、ナポリは旅行にでも行くとおもったらしくはしゃぎ始めたのが不憫だった。玄関で見送っていると、振り返ることもなく短い足をばたばたさせていってしまった。
夜中に薬を飲むときに、階下にナポがうずくまってないているような
気がした。一週間は痛みがひどかったので、起きる気力もなく、眠ってばかりいた。でも、すこし起きられるようになると、ナポと、ものすごく遠くなったような気がして悲しくなった。更に3日ほどすると歩けるようになったので、隣家に行ってみると、ナポはすっかり溶け込んで、自分のペースで暮らしていた。なんだか拍子抜けした気がして、一旦は帰ったものの、数日後に完全復帰できるように、寝ている間に散らかった周りを片付け始め、ナポの帰宅に備えた。二週間ぐらいたって、復帰できるめどがたって、ナポリを迎えに行った。お礼に、西武でポルトガルのタルトも買って、ナポの名前で御礼の、のしもつけた。その夜、無事帰宅したというのに、ナポはおずおずとあたりを見回していた。なんだかよそよそしい。でも抱っこして、寝床をつくってあげると、一分もしないうちに、すやすやと寝始めた。![]()
犬の寝息って、こんなに安らぐものなのかと思った。その眠りを妨げないように、そーっとベッドに入り、自分でも驚くほどぐっすり眠った。それは、痛みがあった時期の睡眠とは違って、質の良い眠りだったせいか、
太陽といっしょに、すっきりと眼が覚めた。コーヒーを入れ、庭にナポを連れて行き、朝のニュースのあと、『今日のわんこ』を見終わると、ちょうど8時になる。こうして2人の一日が始まるのだ。つまらないかもしれないけれど、これが私とナポの日常なのだ。これからも、ずーっと2人でやっていこうね、ナポちゃん!

























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